「中国の言語資源保護プロジェクトは2015年に始まり、中国全土の130以上の種類の言語のうち、80%に当たる約100種類の言語の調査がこれまでに完了した。計画全体の1500ヶ所の調査地のうち72%に当たる1073ヶ所の調査が完了した。政府が投入した資金は1億2700万元(約21億円)に達している」。国連教育科学文化機関(ユネスコ) が17日に開催した「2017 Language Champion Challenge」で、中国教育部(省)語言文字応用管理司、語言文字信息管理司の田立新・司長は、このように中国言語保護プロジェクトの成果を紹介した。人民日報海外版が報じた。
田司長によると、中国に現存する約130種類の言語のうち、68種類の使用人口が1万人以下で、うち、25種類の使用人口は1千人以下という。少数言語の消滅の危機は、世界的な問題で、言語文化の多様性の保護と発展が、国連や各国、各地が重視する課題となっている。
15年にスタートした中国言語保護プロジェクトは、最先端技術を使って、中国の方言や少数民族の言語、会話体の言語文化などの実際の言語資料を収集・記録することを目標としている。そして、科学的な方法を通して、整理、加工し、大規模で、継続して増加させることができるマルチメディア言語データベースを構築し、言語資源の保護研究業務を展開することを目的としている。
(人民網日本語版)
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