新華網北京7月7日(記者/梁相斌、塗布銘)北京・西南部郊外の永定河は真夏を迎え、水は澄み、川岸は緑に覆われ、歴史を持つ盧溝橋にはそれぞれ表情などが異なる石獅子501体が巍然としてそびえ立っている。地平線の下では、高速列車がしばしば京広高速鉄道の走る高架橋の上をうなり声をあげて通り過ぎていく…歴史と現実がここで交わっている。
80年前の7月7日、「盧溝暁月」の静穏なひとときが日本軍によって打ち破られた。民族滅亡の危機に晒されていたその時に、中国共産党が抗日民族統一戦線を提唱・推進して打ち立て、奮起抗戦し、滅亡を救い生存を図り、最終的に抗日戦争の勝利を得た。それから80年後、中国共産党がまさに中国人民を率いて中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現するために奮闘しつつある。
宛平城の南側の壁に残る1つ1つの大きな弾痕は、民族の記憶の中で癒すことのできない傷跡で、あの頃の犠牲や抗争の歴史を忘れないように絶えず注意を促している。日本のファシズムにより中国人民が巨大な災禍をこうむったことが、中華民族を苦難の歴史から目覚めさせたのだ。
歴史を鑑として、「国が弱ければ打たれる」という教訓を終始、深く記憶に留め、平和で安静な生活と発展環境を十分に大切にしなければならない。中国の近現代史全体を回顧して、現在の世界の現実を見つめ、我々は社会の安定、経済の発展、国力の向上が確保されてはじめて、中国人民が尊厳ある生活を送り、中華民族が世界の民族の林に尊厳をもって聳え立つことができることをより切実に認識した。
歴史を鑑みて、苦難から奮い立った中華民族は、天下の正道は、平和的発展の道以外にないことをいかなる人よりも理解している。自身の発展を遂げると同時に、中国は世界と発展の成果をますます多く共有し、共同繁栄を実現する。世界第二の経済体として、中国は世界の平和の有力な建設者で、世界平和の断固とした保護者でもある。
80年の歳月が流れ、廬溝橋で時代の足跡を刻んだ石獅子は、一つの民族の屈辱から富強への世の移り変わりと劇的な変化を見届けた。
(新華社より)
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