新華網国連5月4日(記者/史霄萌、顧震球)国際連合「文明の同盟」(UNAOC)の上級代表であるナーセル氏は先日中国メディアの合同インタビューに応じた際、「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」は一つの偉大な構想で、国家間の経済協力を促進することができるだけでなく、異なる文化と文明を繋ぎ、交流を促進し、理解を深めることもできると述べた。
ナーセル氏は、次のような見方を示した。世界経済が低迷し、国際社会が難民危機などの課題に直面する背景のもとで、中国は「一帯一路」構想を提起した。この構想は世界と地域の経済発展を推進し、また世界の平和と安定のために貢献するだろう。
国連「文明の同盟」は2005年に設立され、異なる国、人民、文化間の理解や協力を深め、包容的な多元社会の発展を促進することを目的としている。ナーセル氏は2013年からUNAOCの上級代表を務めている。ナーセル氏は5月中旬に中国へ赴き、「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに参加する。
ナーセル氏は次のような見方を示した。国連「文明の同盟」の使命は人と人の間の交流を促進することにある。今の世界、衝突による世界の難民・移民問題が突出し、外国人嫌悪や差別の感情が高まり、移民が行ってきた積極的な貢献が軽視されている。このような状況のもと、社会の融合を促進し、人と人とが尊重し合うことはとりわけ重要だと思われる。
ナーセル氏は「私たちは経済的な角度だけから『一帯一路』構想を見るべきではなく、それがもたらすことのできる文化間、宗教間及び各文明間の対話にも注意を払うべきです。」と語っている。
ナーセル氏は更に、古代シルクロードが一種独特な国家間の協力関係を作り出したことが、商品の取引だけでなく、文化交流にも結びつき、各国の経済や文化、宗教などの面の発展を推し進めたことにも触れていた。
ナーセル氏はまた、次のような見解を示した。現在の世界にもこのような関係が必要だ。グローバル化の到来に伴い、人類は地球村に共に暮らし、科学技術の発展やソーシャルメディアの普及に伴い、世界はより狭くなった。よって、国と国、人と人との間には協力強化や相互理解が一層必要となるだろう。
(新華社より)
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