新華網ヘルシンキ4月7日(記者/鄭江華、鄧耀敏)習近平国家主席の「千湖の国」フィンランドへの国事訪問は素晴らしい場面と見所が多く、中国とフィンランドの実務的協力の新しい構図を作り、中国と欧州の協力の新しいページを切り開いた。
習主席今回の訪問は、中国の国家元首が22年ぶりにフィンランドを訪問することであり、訪問は中国・フィンランドの「歴史を超越した友誼」をより一層強固し、中国・フィンランド関係史における新しい一里塚となった。フィンランドのニーニスト大統領は新華社記者の取材を受けた際に、この時期に習主席の訪問を接待することを「光栄に思う」と述べた。当地の世論は今回の訪問は2人の指導者の個人的な情感を深めると同時に、両国の伝統的で友好的な協力を深化させることは疑いないと受け止めている。
特筆すべき点は、中国・フィンランド両国元首が中国・フィンランドの未来に向かう新型協力パートナーシップを構築し、推進することで一致して確認し、より「将来性、戦略性、時代性」を備えた中国・フィンランド関係の確立が両国と両国人民の根本的利益と合致することを強調したことだ。「将来性」、「戦略性」、「時代性」といった3つのキーワードは、習主席の今回のフィンランド訪問の意義が二国間関係を超越し、地域性、さらにはグローバルな戦略的意義を持つことを表わしている。
より幅広い視点から見ると、習主席が今回の外遊は今年、中国の国家主席としてEU諸国に対する初の訪問であり、中国の欧州に向けた重大な外交行動である。国際的な構図が深層からの調整に直面し、欧州一体化が逆風に晒される背景のもとで、この訪問は中国と欧州の関係を安定化させ、欧州への業務計画を改善するために重要な意義を持つ。習主席は『ヘルシンキタイムズ』に発表した署名入りの文章で、欧州一体化を力強く支持し、「中国は欧州にとって信頼できるパートナーだ」と表明した。
国際世論では今回の訪問は「一帯一路」の「友人グループ」を北欧に拡大する深い内包があるという見方もある。フィンランドは「一帯一路」北西部の延長線上に位置し、バルト海沿岸地域は際立った地理的条件、技術、資源及び人材の優位性を誇る。フィンランドは一貫して中国側が提唱する「一帯一路」に積極的に反応し、アジアインフラ投資銀行の創始メンバーになった。中国とフィンランドは「双方は経済発展計画の連携を強化し、『一帯一路』の枠組みにおける協力を模索し、アジア・欧州大陸のコネクティビティを共同で促進する。」とする共同声明を発表した。中国とフィンランドは「一帯一路」建設の協力で実質的な一歩を踏み出すと見られる。
「志を同じくする者は、海や山を隔てようとも距離を感じない。」北欧に位置するフィンランドは中国とはるか遠くに離れているが、一里塚となる習主席の今回の訪問によって、双方の心はより近づき、手はより堅くつながれ、中国とフィンランド及び中国と欧州の関係はより一層、素晴らしい未来を迎えるだろう。
(新華社より)
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