中国では現在、心脳血管疾患や糖尿病などを含む慢性疾患が、公衆衛生上の深刻な問題となりつつあります。これを背景に、北京市で29日、「2017年中国慢性疾患と情報大会」が開かれました。参加した専門家や政府高官らは、慢性疾患の予防のため、喫煙や運動不足、カロリーと塩分の摂りすぎといった生活習慣の改善を呼びかけるとともに、「インターネットやビッグデータなどを慢性疾患の予防対策に活用すべきだ」と提唱しています。
中国では近年、高血圧や糖尿病などの慢性疾患の発症率が上昇傾向にあり、高血圧患者が2億人以上、糖尿病患者が1億人以上に上っています。中華予防医学会の王隴徳会長は、「慢性疾患を誘発する主な原因は、喫煙、運動不足、高カロリー・高塩分の摂取といった習慣だ。我が国ではこれら疾患の患者数が年々増え続けている」と指摘した上で、「現在、中国慢性疾患予防対策ネットワークの構築が模索段階にあり、その情報化作業は当面の急務になっている。医療技術とIT技術を効果的に融合させれば、必ずや慢性疾患の予防対策は前進するだろう」との考えを示しました。
(中国国際放送局)
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