「科技日報」の2日付の報道によりますと、河南省鄭州市でこのほど、「中国河南中原銀行とグラミン金融と貧困扶助国際協力プロジェクト」のローンチセレモニーが行われ、バングラディシュ・グラミン銀行の創設者、ユヌス博士が調印式に立ち会いました。
膨大な貧困脱却任務を担う中国政府は、長期にわたってグラミンモデルの成果と進展に視線を注いできました。2016年4月、中国銀行業監督管理委員会とグラミン銀行は、貧困扶助分野での協力で合意、グラミン・チャイナ・リミテッドを立ち上げ、事業展開に乗り出しました。グラミン貧困扶助ローンでは、これまでに雲南省で180人の女性に融資を行っています。
今回スタートした河南省の「グラミンプロジェクト」はまず蘭考県、蘆氏県、嵩県でテストケースとして展開されることが決定しています。
なお、グラミンモデルはユヌス博士が40年前に提唱したもので既に40カ国で展開されており、ユヌス博士は「貧困層専門バンカー」と称えられています。このモデルは従来の銀行ビジネスモデルと異なり、貧困家庭の女性を主要顧客とし、無担保無抵当で少額短期貸付を行うものです。融資を受けた債務者側は、週ごとに少しずつ返済を行い、比較的長い期間をかけて完済します。同時に、銀行は債務者に対し、ビジネスチャンスの情報や科学技術の知識などを伝えるなどの働きかけを通して、債務者側の経営力を増強し、成長を促していくというものです。
(中国国際放送局)
関連記事: