新華網北京2月13日(記者/劉秀玲)近年、日米両国政府の首脳は会談の度に、辺野古基地の建設問題について提起している。日本の安倍首相が11日、米国のトランプ大統領と行った会談も例外ではない。双方が発表した共同声明に再び「日米両国はキャンプ・シュワブの辺野古地区及び近隣の水域に普天間飛行場の替代施設を建設することを再び言明する。それは普天間飛行場の継続的な使用を回避する唯一の解決策になる。」と記述された。
日米両国政府が辺野古基地の建設にこだわる理由は何のだろうか。辺野古基地は本当に普天間飛行場の替代施設に過ぎないのだろうか。沖縄のメディアと民衆が公表した関係資料によると、日米両国政府は辺野古を陸、海、空の作戦機能を一体化し、迅速に反応する作戦能力を備えた大型総合軍事基地に築き上げたいと考えている。
10年先送りされた計画を1日にして実現
日本政府は6日、辺野古基地の海上プロジェクトのメイン工事を開始し、日本側の辺野古基地建設を推進する決意を示した。これは安倍首相の訪米に合わせる可能性が高い。辺野古は沖縄本島中部東海岸に位置し、現在は在日米軍、キャンプ・シュワブとその弾薬庫がある。『琉球新報』は、日本の防衛省が制作した辺野古基地の設計図によれば、基地の敷地面積は205ヘクタールで、約4分の3が埋め立て地で構成され、推定費用は2,000億円(約17億6千万ドル)で、それを日本が負担すると報じている。
軍艦の停泊位置を確保
沖縄のメディアが掲載したデータによると、普天間基地と比べて、辺野古基地は一部の強化施設が増加される見込みだ。それらは新設の弾薬装填区と長さ270メートル余りのワスプ級強襲揚陸艦を停泊可能な停泊位置を含む。
辺野古北東部の大浦湾は比較的深い港湾になる。新基地の大型停泊位置は大浦湾の傍にある。日本メディアは50年余り前に、米軍は大浦湾で軍港建設を予定していたが、その後に沖縄の民衆に反対されて実現しなかったと報じている。今回の辺野古基地建設は実質的に米軍の「大浦湾軍港」計画を実行に移すものになることだ。
陸海空軍を一体化した総合作戦
『沖縄タイムス』は米国政府内部の情報を引用し、米軍はさらに辺野古基地に高速輸送船を配備する方針で、在沖縄米国海軍陸戦隊の機動能力を高めることで、辺野古から直接、乗船し、アジア太平洋地区での迅速な反応能力を強化できると報じている。
普天間飛行場の航空部隊を辺野古基地に移転させた後、近隣の米軍キャンプ・シュワブ、キャンプ・ハンセンの部隊との一体化を実現する。普天間飛行場の米軍戦闘機は現在、嘉手納飛行場で弾薬を装填しているが、辺野古基地の弾薬装填区を建設後、辺野古弾薬庫に置かれたミサイルなどが新基地で直接、装填できるようになる。
新基地が強襲揚陸艦のような大型艦艇の陸揚げ条件に対応した後、在沖縄米軍の陸、海、空の作戦エネルギーを最終的に辺野古基地に結集させることで、将来的に在日米軍の最も重要な作戦最前線基地になると予想される。
(新華社より)
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