中国航空工業集団公司は8日、ネパール航空に「新舟60」1機と「運12E」1機と計2機の航空機を引き渡しし、これにより国産民用航空機の2017年度の引き渡しが順調にスタートした。新華社が伝えた。
中国で製造された航空機には経済性と信頼できる技術が備わり、「一帯一路」(the belt and road)沿線諸国のニーズに、とりわけ発展途上国のニーズにおのずと寄り添うものになっている。同公司の高建設副社長は、「このたびの引き渡しは中国航空工業が国の『一帯一路』戦略を積極的に実践し、国産民用航空機の海外進出を加速させ、中国民用航空産業の発展を促進する上での重要な動きだ」と話す。
古代の陸のシルクロードの起点である陝西省西安市で開発された「新舟60」シリーズは、短距離飛行に適した臨時滑走路での離着陸が可能なターボプロップエンジン搭載のリージョナルジェット機。「運12E」は、中航工業哈爾濱(ハルビン)飛機工業集団有限責任公司が研究開発した次世代のツインターボプロップエンジン搭載の小型多目的機で、高山地帯や高原地帯での短距離ビジネスジェットとしての利用、貨物輸送、遊覧飛行に適している。
現在、「新舟60」の受注数は累計約200機、引き渡し数は累計約100機に上る。引き渡し先はアジア・アフリカ16ヶ国の27社で、260本を超える航空路線で航空輸送の任務を担う。「運12シリーズ」は28ヶ国の30社に123機が引き渡しされ、累計販売数は210機に上る。
(人民網日本語版)
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