ウィリアム ・スウィング国連移住機関事務局長とフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官、ザイド・フセイン国連人権高等弁務官、及びリビア担当のコブラー国連事務総長特使が10日、ジュネーブで声明を発表し、関係地域の国々は国際社会と協力を強化し、総合的な措置を講じて、庇護を求めるためリビアを経由してヨーロッパに行く難民の問題を解決するよう呼びかけました。
この4人の国連高官は専門会議を開き、リビアを経由して地中海を渡り、ヨーロッパに流入していく難民問題の解決策について話し合いました。4人はその後に発表した声明の中で、難民の原籍国、経由国、目的地国が国際社会と共に努力し、難民を生んだ原因を研究すると同時に、正常な難民の移転と庇護ルートを改善するよう呼びかけました。
4人は、「リビアに滞在した難民の一部は何の法律の手続きもなく、身柄が拘束され、拘置所の条件もかなり悪い。拘束された難民の多くは栄養不調となり、虐待されたりするケースも多い」と指摘し、「国際社会は難民が直面するこのような状況を重視すべきだ」と強調しました。
なお、国連が発表した最新データによりますと、2016年に、36万3000人の難民と非合法移民が地中海を経由してヨーロッパに行く途中、少なくとも5079人が死亡したり行方不明となったりし、史上最高を記録したとのことです。
(中国国際放送局)
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