中国物流購買連合会と中国物流情報センターが先ごろ発表した統計によると、中国の今年1-10月の社会物流総額は伸び率が安定しながら小幅に上昇し、物流市場の規模拡大トレンドが続いた。消費物流は持続的な需要急増の状態を保っている。
1-10月の全国社会物流総額は187兆2000億元と、不変価格ベースの計算で前年同期比6.1%増加した。伸び率は前年同期を0.4ポイント上回り、1-9月に比べ横ばいとなった。10月に入って物流需要は安定しつつ拡大する傾向が続き、社会物流総額の伸び率も比較的高い水準を保ち、安定しつつ上昇するトレンドが示された。
工業品の物流需要は安定的に増え、構造調整が大きく進んだ。1-10月の工業品物流総額は174兆3000億元で、伸び率が前年同期比6.0%に達し、うち10月単月は6.1%で9月から横ばいとなった。今年に入って、工業品の物流需要の伸び率が6%を挟んで小幅に上下動し、全体では比較的安定している。
統計によると、供給側の構造改革の絶え間ない推進に伴い、工業物流需要の構造調整が大きく進んだ。一部の高エネルギー消費産業の物流需要が若干回復すると同時に、新たな経済成長エンジン関連産業の物流需要も伸びが加速。10月の装備製造業、ハイテク産業の付加価値増加率はそれぞれ10.1%、10.5%に達し、工業(一定規模以上)平均をそれぞれ4ポイント、4.4ポイント上回った。これらを踏まえると、新たな経済成長エネルギーの増加がますます加速し、成長エンジンの改良が引き続き進んでいる。
消費物流の需要は急速な増加が続いた。1-10月の消費関連組織と消費者の物品物流総額は伸び率が前年同期比44.6%と、1-9月に比べ0.2ポイント上昇。今年は40%以上の高水準を保っている。インターネットの発展と消費者の消費高度化が進むなか、オンラインショッピングのなかでも特に電子商取引の物流需要などが高い伸び率を保ち、それに伴って宅配便の業務量も増加が続いた。中国物流・購買連合会と京東集団の合同調査による電子商取引物流運行指数は10月が119ポイントで、前月から0.5ポイント上昇した。
1-10月の物流業総収入は前年同期比4.8%増の6兆3000億元と、伸び率が1-9月に比べ0.1ポイント上昇した。物流市場の規模は拡大トレンドが続いている。また、物流費用はそれほど増えておらず、物流業の効率が上がった。1-10月の社会物流総費用は前年同期比3.3%増の8兆6000億元で、伸び率は前年同期を0.7ポイント下回り、今年に入ってからの低下傾向が続いた。うち運送費用は3.9%増の4兆5000億元、保管費用は1.3%増の2兆9000億元、管理費用は5.6%増の1兆2000億元だった。
(チャイナネット)
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