国家税関総暑、国家工商行政管理総局、国家質量監督検験検疫総局(質検総局)、中国食品工業協会が共同主催した第14回中国食品安全年次総会がこのほど北京で開催された。出席した関連当局の責任者は、「中国の農産品の品質には引き続き隠れた問題が存在しており、輸出入食品の安全性も新たな課題に直面している」との見方を示した。「京華時報」が伝えた。
工業・情報化部(省)の朱宏任総工程師は、「統計によると、今年第1〜3四半期(1〜9月)の一定規模以上の食品工業企業(年売上高2000万元以上の企業)における主業務の累計営業収入は7兆9千億元(約127兆1788億円)に上り、前年同期比6.1%増加した。利益は総額5千億元(約8兆493億円)で同8.2%増加した。生産額が全国の一定規模以上の工業企業(同上)に占める割合は約9.3%で、同6%以上上昇した。食品産業の経済運営は安定しながら進歩するという良好な状態を維持している」と述べた。
質検総局輸出入食品安全局の白露副局長は、「現在、輸出入食品の安全性が新たな課題に直面している」とした上で、「世界の食品の安全性をめるぐ状況は楽観を許さない。世界ではほぼ毎年、食品の安全を脅かす社会的事件が発生している。過去5年間をみても、中国の法律・法規や標準の要求に合致しない食品1万2千ロットあまりが出入国検疫検査当局によって入国を拒絶された。世界の一体化プロセスが加速を続け、グローバル食品供給チェーンがますます国際化し、食品の安全性をめぐるリスク要因がますます複雑化している。越境ECの登場により、これまではなかったルートで中国に入ってくる食品の安全性リスクが相次いで問題になっている」と述べた。
白副局長は課題への対処について、「輸入食品の安全性の監督管理について、中国はすでに輸入前、輸入時、輸入後の3段階の輸入食品安全ガバナンスシステムを構築している」と述べた。
(人民網日本語版)
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