○特徴(4):社会的価値と集団的利益をより重視する富裕層の子供
経済的に豊かな家庭の少年・児童は、社会的価値と集団的利益をより重視する傾向にある。これについて、孫署長は、「これは、富裕家庭の子供は、生活面での条件が優れており、国家の発展が家庭生活に及ぼすメリットをより多く感じていることによるだろう。また、彼らの生活には『将来の生活の心配』がないという理由にもよる。一方、経済的に困難な家庭の子供は、生きていく上での大きなプレッシャーに直面しており、国家・集団と個人との関わりにおいて、個人の利益や発展を優先させる傾向が高い。彼らは、生活が困窮しているために、自分と関係のない事柄に関心を寄せる余裕は持てないのだ」との見方を示した。
○特徴(5):社会の不公平さをより敏感に察知する生活困窮家庭の子供
統計データによると、「00後」のうち92.7%は、「自分が中国人であることを誇りに感じている」と答え、90.2%は、「中国での今の生活に満足している」としている。このことから、現代の少年・児童は高いナショナル・アイデンティティを抱いていることがうかがえる。だが一方で、「社会には多くの不公平な現象が存在している」と感じている少年・児童は72.8%に上っている。社会には不公平な現象があるが、それが彼らのナショナル・アイデンティティに影響を及ぼすことはないようだ。
孫所長は、「さまざまな経済条件を抱える家庭の少年・児童が社会の不公平な現象に対して抱く気持ちには、かなり大きな相違がある。生活困窮家庭の子供は、社会の不公平な現象をより鋭く感じている。彼らが不公平感を感じる割合は、富裕家庭や普通の家庭の子供より5%高い」と指摘した。
(人民網日本語版)
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