富豪が最も密集しているのは中国のどの都市なのだろう?その答えは北京で、100人に付き1.1人の割合だ。以下、上海、吉林省、浙江省と続く。
民間経済研究所の胡潤(ルパート・フーゲワーフ)研究院がまとめた、1000万元(約1億5000万円)以上の投資可能な資産を持つ富豪の出国の需要や動向に関する「白書」によると、2016年5月の時点で、中国大陸部には富豪が約134万人おり、昨年より13万人増えた(増加率10.7%)。うち、1億元(約15億5千万円)以上の投資可能な資産を持つ富豪が8万9千人と、昨年より1万1千人増えた(増加率14.1%)。
中国国家統計局の統計によると、14年末の時点で、中国の人口は13億6782万人で、富豪が人口全体の約0.1%を占める。つまり、1000人に一人が富豪ということになる。
今年、広東省が北京に代わって、富豪が最も多い省になった。その数は24万人で、増加幅も全国で最大だった。2位に付けたのが北京で、以下、上海、浙江省と続いた。この4つの省・市だけで、富豪が84万3千人と、全体の63%を占めている。
それでは、富豪の「密度」が最も高いのはどの都市なのだろう?統計によると、トップは北京で、その密度は市民100人に付き1.1人が富豪。以下、上海、吉林省、浙江省と続く。
普通のサラリーマンと違い、豊富な資金を誇るため、富豪の資産配置の選択肢も自然と多くなり、臨機応変な対応ができる。そのため、富豪が獲得できる利益も多くなる。今年顕著に現れた特徴としては、富豪の海外投資が増加している点だ。
胡潤のランキングによると、富豪の5割が「海外金融の配置をこれからも増やす」姿勢を見せ、それら富豪の海外金融投資は、投資資産全体の16%を占めるようになっている。うち、外貨預金が最も人気の商品だ。
(人民網日本語版)
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