新華網北京11月8日(新華社記者/劉紅霞) 気候変動に関する「パリ協定」が4日、正式に発効し、2020年以降の地球の気候変動対策が歴史的な一歩を踏み出した。中国は「パリ協定」の提唱者、擁護者、確固とした実践者として、決意や誠意、及び忍耐をもって地球の気候変動の対応において貢献し、顕著な効果を発揮しており、世界から尊重されている。
決意
今月1日、中国は「中国の気候変化対応政策と活動2016年度報告」を正式に発表した。報告によると、「第12次五カ年規画(2011-2015年)」期間中、中国の炭素強度は累計20%減少し、以前確定した17%という目標を大幅に上回った。森林蓄積量は151億3700万立方メートルに増加し、2020年までの目標を前倒しで達成した。
中国気候変化事務特別代表の解振華氏は、「これらの進展は、実際の行動によって気候変動に対応する我が国の決意をはっきり示しています。」と述べている。
誠意
中国政府は、職責内の事柄を行うと同時に、「気候変動に関する国際連合枠組条約」下の交渉にも積極的に参加しており、発展途上国による気候変動への対応能力の向上を支援している。
具体的には、中国は発展途上国に10カ所の低炭素モデル区を設立し、100件の気候変動緩和・適応事業を展開しており、さらに温暖化対策に関する専門家と官僚1000人を育成している。 中国国家気候変動戦略研究・国際協力センターの鄒驥・副主任は、「私たちは道義を重んじ、準備を整えて、自己の能力と発展段階に適する貢献を行う。」と述べた。
忍耐
解振華氏によると、パリで行われた国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)の前には、緩和、適応、資金、技術、能力開発等の分野で、先進国と発展途上国の区分をどのように体現するかで大きな意見の相違があった。中国の国家主席は、先進国と発展途上国の首脳と幅広く接触し、最終的にCOP21の前に、米国、EU、インド、ブラジル等の経済国の首脳と共同声明を発表し、意見の相違の着地点と解決方法を見出した。
中国は地球温暖化対策について誠意と忍耐を示しており、これも世界から認められている。潘基文(パン・ギムン)・国連事務総長は、中国は「パリ協定」の採択とCOP21の成功に歴史的な貢献をしたと称賛している。
今月7-18日、「国連気候変動枠組条約」第22回締約国会議(COP22)がモロッコ・マラケシュで開催される。これは、「パリ協定」が正式に発効してから初めての締約国会議であり、協定を実行に移す会議ともなる。中国は、先進国による発展途上国への資金や技術、能力開発等の支援提供を実現し、発展途上国がそれを実際に感じることができるよう希望している。
(新華社より)
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