中国ハイブリッド米の父と呼ばれる袁隆平氏は、このほど開かれた2016世界ライフサイエンス大会で、研究中の新品種「海水稲」の開発状況を紹介しました。
袁氏は国家級研究施設「青島海水稲研究開発センター」の首席科学専門家として、新品種「海水稲」の研究開発を主導しています。袁氏によりますと、海水稲の収穫量はまだ少なく、半野生状態にあるということです。現時点では農民が栽培しても、肥料、水管理、病虫害対策などのコストを加味すると赤字になり、普及は難しいということです。
しかし袁氏は「いま全国にある、塩分を多く含むアルカリ性の土壌と干潟では農作物の栽培を行っていない。改良した海水稲が普及すれば、増収となる可能性は高い。現在、海水稲の改良実験が進められている」と話しました。
(中国国際放送局)
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