メインフォーラムを訪れたスキー場運営者は、「これだけ大規模な、ウィンタースポーツをテーマとする博覧会は初めてのことだ。情報交換ができることはもちろん、政府関係者が出席し、民間の私たちと対話するようになったことに、重要な意義があると思う」と博覧会の開催を高く評価していました。
中国の習近平国家主席は、2022年の北京冬季オリンピックの誘致において、その開催によって中国のウィンタースポーツ人口が3億人になるという見通しを掲げています。今回の博覧会では、スキーやスケート関連の展示だけでなく、「ウィンタースポーツ人口3億人」の目標実現に向け、中国各界の創意工夫の成果が出展されていました。
その一つの例は「氷上のサッカー」とも呼ばれる「氷蹴球」です。北京の湖・什刹海で300年前の冬に行われていた競技を近年、民俗学者の趙書さんが復活させたものです。アイスリンクの上に石を置き、円をめがけて足で蹴り、獲得した点数で勝負をします。この氷の上のサッカーは、復活を遂げてからは全国大会まで開催されるようになっており、今回の博覧会場でも、室内で試合ができるミニリンクが展示されていました。