発表された公告をみると、韓国語版と英語版には表現に明らかな相違点がある。韓国語の公告では、消費者にノート7の利用を停止するようにとの記述がない。一方、英語には「旧モデルのノート7も更新モデルのノート7も、必ず電源を切って、利用を停止してください」と明確に記されている。
▽ドミノ効果から抜け出せない
最初の爆発事件が起きてから現在までの約2カ月間に、爆発による「ドミノ効果」が徐々に明らかになってきた。
短期的な財務上の影響をみると、8月中旬にサムスンの株価は過去最高を更新したが、爆発事件が起こると、投資家の間でパニック的な投げ売りの状態になり、9月9日の大暴落から2日間は2008年以降で最大の下げ幅を記録し、サムスンの時価総額は220億ドル(約2兆2783億円)に目減りした。サムスン証券会社の研究員は、「サムスン電子はノート7を販売停止にし回収したことで、下半期の利益は8200億ウォン(約755億円)減少し、これは人民元に換算して49億元になる」と分析する。
金がなくなればまた稼げばよい。チャンスを失ったら次を待てばよい。だが名誉の損失は甚大だ。長期的にみると、サムスンの携帯電話は長年にわたり着実な製品という評判を積み上げてきたが、ノート7により安全に問題ありとのレッテルが貼られてしまい、これからロイヤリティの高い顧客を相当失うことが予想される。
俗に、「筋肉や骨を痛めると治るのに100日かかる」などという。サムスンが今後いつ携帯電話市場で完全に力を取り戻すことができるのか、今はまだわからない。
(人民網日本語版)
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