国防科技大学と国家スパコンセンター天津センターが天津浜海新区で10日、国家重点研究開発計画「高性能計算」重点特別プロジェクトの始動式を行った。これは中国初の10ペタフロップス級スパコン試作機の開発が正式に始まったことを意味する。新華社が伝えた。
E級スパコンとは、10ペタフロップス級スパコンを指す。スパコンの応用は現在、国家の科学技術革新や産業発展の力強い支柱になっている。
今回始動した「高性能計算」特別プロジェクトは、E級スパコンの重要技術の進展とシステムの研究、業界クラス重大応用ソフトシステムの研究開発と業界重大応用データシミュレーションソフトプラットフォーム、世界一流の資源能力 サービス水準を持つ国家高性能計算環境という3つの面で展開される。そして「E級スパコン重要技術検証システム」、「E級スパコンを見据えた新型高性能相互接続ネットワーク技術の研究」、「自主革新の石油 地震観測業界応用プラットフォーム」という3つのサブプロジェクトも同時にスタートする。
国家「高性能計算」重点研究開発計画全体チームの専門家である銭徳沛教授は、「今回始動したプロジェクトは、E級スパコンネットワーク相互接続重要技術の研究開発、E級スパコン基礎チップ システムの設計、大規模高性能計算典型的業界の応用プラットフォームの構築と関連し、中国の高性能計算生態システムにおける重要技術の研究開発、システム開発、産業化応用の革新の最先端を示す。また中国の未来の高性能計算分野の技術革新、応用 転化の発展方針を示す」と述べた。
(人民網日本語版)
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