新華網東京9月26日(記者/華義)日本・環境省の調査によると、福島第1原発周辺の10ヶ所のダム底の土砂に高濃度の放射性セシウムが堆積していたことが分かったが、環境省は同時にこれらのダムを水源とする飲料水や農業用水は基準を満たしていたと強調した。
日本『毎日新聞』の25日の報道によると、2011年3月の福島原発事故後、日本・環境省は当年9月から73ヶ所のダムに対し長期的なモニタリングを実施してきた。その結果、10ヶ所のダム底の土砂表層における放射性物質の濃度が日本の指定廃棄物となる基準(1000グラム当たり8000ベクレル超)を超えていたことが分かった。
日本・環境省は、これらの放射性物質がいずれも周辺の汚染された森林から河川を経由してダムへ運ばれたものと推測している。『毎日新聞』は、これらのダムは事実上「濃縮貯蔵施設」となっていると伝えている。しかし、日本・環境省は、これらの放射性物質は主にダム底の土砂に堆積しており、ダムの水の放射性セシウム含有量は1リットル当たり1~2ベクレルで、日本の飲料水の放射性物質基準(1リットル当たり10ベクレル)を下回る。よって、これらのダム底を除染する考えはなく、監視を続ける方針だと強調している。
しかし、専門家は将来のリスクを考えて、日本政府はダムに堆積する放射性セシウムの全貌を調査し、公表する必要があると指摘する。
(新華社より)
関連記事: