スーパー「天眼」は世界をリードする
海外メディアは中国の「天眼」は世界最大の単口径電波望遠鏡だと相次いで報じている。
「まるで宇宙基地のように、中国は世界最大の電波望遠鏡を完成させた。」日本の宇宙に関する情報サイト「sorae」はこのように感嘆する記事を載せた。同サイトはまた、望遠鏡にとって、「規模は能力」であるため、中国の「天眼」は弱い信号しかないパルサー惑星を探知する高い観測能力を備えていると伝えている。
「地球外知的生命体探査協会(SETI)」 のダグラス・ヴァコッホ代表は、新華社記者の取材を受けた際に、次のように述べた。この15年間に、中国は宇宙での探査において大きな壁を突破した。「天眼」の運用に伴い、以前は宇宙からの探査が任務だったが、中国は現在の地上からの観測において、宇宙探索の世界のリーダーであることを引き続き立証する。
中国「天眼」をめぐる国際プラン
国際慣例に照らして、各国の科学者は大型望遠鏡の観測時間を申請できる。ドイツのラジオ局のサイトは、この超大型望遠鏡を通じて、中国は宇宙探査分野での国際的な影響力を継続的に強めることができると指摘した。
ヴァコッホ代表は、中国の「天眼」の運用において、中国人科学者は当然ながら観測時間帯を優先的に選択できるが、世界中の天文学者も自身の観測プランを提示し、「天眼」を競い合って使用できると述べた。
ヴァコッホ代表はまた、より幅広く国際社会に「天眼」を開放することにより、中国が天文学の発展を一つの世界的な科学事業になるよう推進するという姿勢を示したと強調する。ヴァコッホ代表は「世界の天文学者は中国がこのような望遠鏡を完成させたことに感謝すべきだ。この望遠鏡は我々が想像し難い発見をもたらすだろう。」と語った。
地球外知的生命体の信号を探知
地球外知的生命体の探査は、尽きることのない話題だ。ヴァコッホ代表はこれまでの半世紀余りに、天文学者は一貫して電波望遠鏡を活用し、「我々は唯一無二なのか」という我々を悩ませてきた問いの答えを探し求めてきたと述べた。
ヴァコッホ代表は「中国の『天眼』は革新的な設計と巨大な観測区域を誇り、他に類のない観測速度と感度を実現したことで、今後、数十年間に地球外知的生命体の探査のプロセスにおいて極めて重要な役割を発揮できる。」と語り、また「我々は中国が地球外知的生命体の探査において、世界のリーダー国の一つになることを予測できる。」と語った。(総合/新華社記者 林小春、張家偉、華義、張毅栄)
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