北京では9月1日、新たに作成された「語文」(国語)と「歴史」、「道徳・法治」の3教科の教材が、義務教育段階の各一学年から使用開始となる。
教育部の担当者によると、3教科の教材は、中国の主権や辺境・海域、重大な事件、著名な人物などにわたる内容の把握に重点が置かれ、教材の全体の質と水準を確保したものとなる。
教材の総編集長を務めた北京大学中文系(中国語学科)元主任の温儒敏教授の紹介によると、新編の国語教材は、優秀な伝統文化の継承と発揚に重きを置き、古代の詩詞や古代の寓言、神話・伝説、歴史物語のほか、「三字経」「百家姓」「千字文」などの伝統的な初等教育読物のうち、現代の特性に符合し、積極的な意義のある内容を選んでいる。
「小学国語に取り上げられた古代の詩文は124本で、元の人民教育出版社版から55本増やされた。初中(中学)国語に取り入れられた古代の詩文は124本で、すべての文章のうちの51.7%を占め、元の人民教育出版社版を上回った」と温儒敏教授は語った。
新たな歴史教材では、教科書の文章を主体内容として、多くの補助コラムの置かれた形で、授業の構成が設計されている。他追えば「関連の歴史」「問題の思考」「知識の拡張」などのコラムが設けられている。
(チャイナネット)
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