新華網北京7月5日 (新華社記者/葛晨)フィリピンが申し立てた南中国海仲裁は米国の思惑を浮き彫りにした。それは米国が中国の世界及び地区における地位の向上を阻止しようとする企みだ。イタリアの学者、ドメニコ・モロー氏はこのほど、新華社記者の取材を受けてこう語った。
モロー氏はイタリアの共産主義再建党(PRC)の党員で経済学者。モロー氏は、米国は中国の世界と地域での地位の向上を抑え込み、これによって米国の意識形態と文化への影響力を擁護し、自分自身の地域での覇権的地位が脅かされるのを避けることを画策していると述べた。彼はまた次のようにのべた。米国は中国がさらに発展し、地縁政治の主役になることを望んでいない。これは米国が南中国海問題に干渉する目的だ。
モロー氏はこの数カ月間に、南中国海問題は持続的に白熱化し、米国はこの地区での軍事活動を強化している。モロー氏はまた、過去10年間に、米国とその他の西側諸国は世界の多数の地域に対して「急進的なやり方を」実施しており、南中国海問題への対応方法も米国の全面的な急進的戦略の一部になっていると指摘した。
モロー氏は米国は中国と対抗することを意図しているが、中国はそういった姿勢を講じることはないだと見なしている。モロー氏はまた、中国は自国の国益を保護する権利を有すると同時に、米国が仕掛けた罠に落ちるのを回避すべきで、ソ連のように大量の資源を投入し、直接対決で勝利することを図ろうというのはいけないと述べた。
モロー氏はさらに、「中国は罠に陥るのを避けるべきで」、本国の合利的な利益を保護し、中国国内の経済成長を促進し続けると同時に、国内の民衆の生活水準を引き上げるといった方法で米国が突きつける試練に対処すべきだと述べた。
(新華社より)
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