新華網ストラスブール7月1日(記者/蘆蘇燕)欧州人権裁判所は29日、サウジアラビア籍のナシリ氏がルーマニア政府が米国中央情報局(CIA)のルーマニアでの不法監禁と虐待に参与したと訴えた件について、法庭公聴会を行い、ルーマニアが『欧州人権条約』に違反しているかどうかについて裁決を下す。
ナシリ氏は現在も尚、米軍のグアンタナモ湾収容キャンプに拘束されており、2000年にイエメンのアデン湾で起きた米国海軍のミサイル駆逐艦「コール」号への襲撃とその他のテロ活動に参与し、組織した嫌疑がある。2012年6月、ナシリ氏は2004年4月から2006年9月までに米国中央情報局のルーマニアの秘密収容所で不法に拘束され、虐待を受けたとして欧州人権裁判所に訴訟を提起した。
ナシリ氏は次のように告発した。彼を不法に拘束し、虐待したのは米国人だが、すべてはルーマニアの領土で発生したことだ。ルーマニア政府は米国中央情報局の欧州の領土での秘密行動に参与し、米国の凶行を手助けしてきた。また、ルーマニア政府は彼がルーマニアの外に移送された後に虐待を受けて、死亡する恐れのあるリスクを無視し、米国に委ねて外国に移送させた。このため、ルーマニアは『欧州人権条約』の若干の項目の関係条項に違反している。
(新華社より)
関連記事: