日本は平均寿命が世界一だ。これは彼らの食習慣と関係がある。日本料理は「世界一健康な料理」と言われている。「山辺の者は山に糧を求め、海辺の者は海に頼る」という言葉があるように、海鮮は昔から日本人の栄養源になってきた。彼らはどんな魚知識を蓄積しているのだろうか。
愛される深海魚
日本人ほど魚が好きな民族はない。彼らは1人あたり年間平均100キロ以上を食べている。これはコメの消費量を上回る。沖縄に住む百歳以上の高齢者の割合は一貫して世界のほとんどの地域を上回っている。沖縄国際大学の研究者による長年の研究によると、魚、特に海の魚を多く食べることが長寿の秘訣だという。中国人も魚が好きだ。様々な魚料理があるが、多くが淡水魚であり、海の魚でも浅瀬の魚である。一方、日本人は深海魚が好きだ。たとえばマグロやサーモン、ウナギなど。海の魚は肉質が比較的好く美味しい。栄養も河の魚より上だ。DHAも多く含まれる上、高血圧を低減させ心臓病の発病を防ぐオメガ3脂肪酸も豊富に含まれている。日本人が好きなタコ、サンマ、カキは、血中コレステロールを下げ、中性脂肪を減少させるタウリンを豊富に含んでいる。
最も気をつかっているのが鮮度
日本人が魚を食べる際、最も気をつかっているのは鮮度である。刺身や寿司はみな生魚だ。いい日本料理店が使用する魚は全て当日上がったものである。スーパーで売られている魚は7時以降になると半額になる。なぜなら日本人は通常、翌日の魚は食べないからである。生、焼き、フライが一般的な魚の調理方法である。刺身はワサビと醤油に付けて食べる。焼き魚はオーブンで直接火を通す。焼いた魚は塩とレモン汁で食べる。またタラやナマズなどの裏に小麦粉を付けて揚げて食べるのも香ばしく、人気のある食べ方だ。
欠かせない調味料はワサビ、レモン、生姜
魚料理には多くの調味料が使われるが、基本的にはワサビ、醤油、塩、生姜だ。ワサビは高い解毒作用があり、魚の持つ毒を消してくれる。ツーンとするのはイソチオシアネートという成分で、虫歯予防や癌予防になるだけでなく、喘息治療を助ける効果もある。生姜は血液循環を促進させ、風邪予防の作用がある。新鮮なレモンはどの海鮮にも合い、生臭さを消して味を引き出すことができる。
季節の魚を食べる
日本人が魚を食べるとき、季節性を非常に重視する。新鮮な食材を食べるためでなく、養生の道にも適合している。毎年3~5月、アイナメやイカ、ハマグリ、イサキ、ニシンなどが日本の食卓の上席を占める。というのも、これらはこの時期が最もうまく、魚卵も多いからだ。6~8月、アジ、アワビ、ウナギ、ナマズ、黒目鯛などが食卓の主役になる。これらは夏が最も肥えて美味しい。秋はアナゴ、ヒラメ、サンマ、マグロの天下となる。冬はタラ、サバ、マグロが最も美味しくなる。
(チャイナネット)
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