【監督管理の不備、苦情】
日本政府当局の監督管理の不備も、中国人客が騙される原因の一つだ。在日中国大使館領事部は本件について、日本の消費者庁や観光庁などの部門に連絡をしたが、得られた答えはいずれも「力になれない」だった。しかも政府部門間で責任を押しつけ合う現象が深刻だった。
新宿の免税店「アレキサンダー アンド サン」で販売されている健康食品が、生産地を偽造している件が明らかになった。ところが消費者庁は、パッケージに正確な生産地を記載するよう求めるしかなく、その他に同店に何らかの措置を講じることはできないとした。さらに消費者庁の職員は、日本人にしか詐欺への注意を喚起していないと述べた。
ある騙された中国人客は観光庁に、「信頼を重視する日本の経営、商品の厳しい品質基準を敬慕しており、安心し大胆に買い物をしたが、今回の訪日旅行は失望の極みだ」という内容の苦情の手紙を送ったが、現在も回答は得られていない。
日本の華人弁護士の張玉人氏は、「健康食品を薬品と呼ぶならば、明らかに詐欺の疑いがある。日本は法治国であり、関連部門がこれを制止せず、詐欺を野放しにするならば、法律は形骸化も同然だ」と指摘した。
また、訪日客も警戒を強める必要がある。日本の観光業界関係者は中国人客に対して、「訪日旅行前に情報を調べ、正常な市場価格を知っておくべきだ。むやみに安いツアーに参加するのではなく、正式な旅行会社のツアーを選び、日本でショッピング中も言われたことを盲信するべきではない」と注意を促した。
(チャイナネット)
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