新華網北京5月16日 （新華社記者/樊宇、謝鵬、汪平）欧洲議会総会は１２日、中国の市場経済を承認することに反対する非立法的な決議を採択した。この決議によって、EUは中国経済の地位の最終的な承認に変数をもたらした。欧洲議会の姿勢は重要な動向に先見の明を欠いたことを反映している。「大勢」に沿うべきだ。この大勢とは、中国の市場化改革の進展と成果が世界規模でますます幅広い評価を得て、中国と欧州の経済貿易の共同の利益もますます大きくなっていることだ。
『中国の世界貿易機関（WTO）加盟議定書』の関係規定に基づき、世界貿易機関の加盟国は中国への輸出製品の反ダンピング調査において替代の国のデータを使用する方法を２０１６年１２月１１日に中止すべきだ。
中国商務部の統計によると、現時点で世界の８０余りの経済体が中国の市場経済の地位を認めており、その内ニュージーランド、オーストラリア、スイスなどの先進国を含む。より重要なことは、市場が資源配置において決定的な作用を発揮する方向を中国ではっきりと明確化し、関連する市場化改革を急速に前進させ、世界的に幅広く高い評価を得ることだ。
国際的なオブザーバーは次のような見方を示した。欧州連合（EU）の一部の業界関係者が中国の市場経済に地位を与えることに反対するのは主に貿易における防御心理の仕業による。業界関係者たちは一旦、地位を承認すると、より多くの中国製品がEU市場に参入し、EU企業の生存を脅かし、就業に支障が出ることを懸念している。このような懸念は経営困難に直面する鉄鋼、陶磁器及び紡績などの業界で特に目立つ。影響を受ける南欧などの国はネガティブな感情がより強くなり、より競争力を備えた英国、オランダ、北欧各国などは中国の市場経済の地位を承認することに賛成している。
アナリストはまた、次のように指摘した。中国を「スケープゴート」にすることは、検証に耐えられない。鉄鋼業を例に挙げて、EUの一部の高官は、中国の鋼材の参入をEUで阻止する「ダンピング」は、同業界の生存空間を保護すると語った。しかしながら、EUの鉄鋼業が衰退した真の原因はその生産コストが高いためで、世界規模での競争力に欠け、世界で有効なニーズが落ち込み、過剰な生産能力を背景に、自然と困難が重なっる。
英国の週刊誌『エコノミスト』はさらに、次のように指摘した。中国の鉄鋼製品は英国の鉄鋼産業に脅威を及ぼしていない。『フィナンシャル・タイムズ』の関係記事は、欧州が真剣に考慮すべきことは鉄鋼、陶磁器、紡績及び自転車などの脆弱な産業を特別に保護するかどうかという問題だと提起した。
『フィナンシャル・タイムズ』はオランダの欧州議会のマリエッテ・シャーケ議員が昨日の投票後に発言した次のような警告を引用した。「法的手続きに入るならば、これは欧州が敗訴する可能性のある案件で、我々が新しい対策を打ち出すしかないことを意味する。」同紙はまた、欧州委員会は現在、中国の市場経済に地位を与えることに依然としてポジティブな姿勢を示したとするアナリストの分析を引用した。
（新華社より）
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