新華網北京3月9日 (新華社記者/劉明洋、張遥、羅鑫)現代社会で女性は自分らしく生きる「彼女時代(女性の時代)」を切り開きつつある。「女性の時代」に活性化する「彼女経済(女性経済)」はまさに中国の電子商取引市場に影響を及ぼしている。女性は中国ネットショッピング市場の需給の両方で、日益しに重要な役割を担っている。
中国でモバイルインターネットを利用して起業する女性はますます増加している。中国政府が昨年に発表した『中国の性別平等と女性の発展』白書は、2013年のインターネット分野の起業家のうち、女性が55%を占めたと指摘している。
業界関係者は、現在の消費者時代はユーザー体験、フィーリングと思考、疎通と双方向性をより一層重視し、これもまさに女性の持つ優位性と特徴だと分析する。
中南財経政法大学の朱華雄教授は次のような見解を示した。ネットショップは無料のマーケティング・ルート、少額の起業資金が魅力となり、多くの若い女性が試行するよう引き寄せた。ここ数年は宅配業が急成長したことで、こういった「ネット起業家」に利便性を提供し、商品の発送と受け取りが手軽になり、ビジネスと生活をより容易に両立できるようになった。これらの点は一部の若い女性がネットショップを開設する重要な要因でもある。
女性は個人ネットショップ起業グループの中で好調な実績を収めているだけでなく、「女性のネットショッピング」は中国のインターネット消費の主力軍にもなっている。
アリババ(阿里巴巴)グループの説明によると、天猫の買い手の7割強は女性で、女性が購入する商品の種類は洋服、化粧品、育児用品などに集中している。2015年の「ブラックフライデー」商戦は海外通販サイトの買い手の75%は女性で、支付宝の総成約額は、前年同期比で約30倍増加した。中国人女性が世界経済を救ったと冗談を交えて語る人もいる。
中国電子商務研究センターのアシスタント・アナリスト、陳莉氏は中国の75%の家庭の全体の消費支出を女性が決定し、総合百貨電子商取引サイトは女性ユーザーが約60%以上を占めると指摘する。女性について研究する学者は分析を通じて、この傾向は女性の経済的独立と家庭での支出に対する発言権の増大をある程度、反映しており、中国人女性の社会と経済における地位向上を側面から体現しているとの見方を示した。
中国電子商務研究センターの高級アナリスト、莫岱青氏は中国の女性経済市場は発展の勢いが止まらず、その潜在力と付加価値はさらに深く開発し、伸ばすことができるとともに、「女性経済」は全体的な消費市場が好調な実績を取るようにけん引することも可能だと分析する。
(新華社より)
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