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深刻な危害、米国がミサイル防衛システム「THAAD」の韓国への配備推進を停止すべき
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-02-23 16:57:06 | 新華網 | 編集: 王珊寧

 新華網北京2月23日 米韓両国は現在、朝鮮の「ミサイルの脅威」に対抗するため、ミサイル防衛システム「THAAD」の韓国への配備に関する協議を行う準備を早急に進めている。

 米国はミサイル防衛システム「THAAD」を韓国に配備する動きを推進しており、中国、ロシアなどの政府及び韓国の多数の専門家と学者の強い反対を招いている。アナリストは、次のように指摘している。米国が進める「THAAD」の韓国への配備は、朝鮮だけでなく、中国とロシアも標的になる。この動きは、地域に軍拡競争を引き起こし、朝鮮半島の安全保障環境をより悪化させる恐れがある。

 米国の意図は誰の目にも明らか

 ミサイル防衛システム「THAAD」の全称は「終末高高度防衛ミサイル」で、米国の弾道ミサイル防御システムの重要な一部分と言える。 「THAAD」の韓国への配備について、米国は韓国が保有する「パトリオットミサイル」PAC-2型ミサイルの迎撃高度はわずか20kmで、朝鮮からの飛行物体を効果的に撃墜するには不十分なことから、この不足を補充するために、「THAAD」を韓国に配備すると主張している。 「THAAD」を韓国にする米国の動きについて、中国外交部の王毅部長は先日、ドイツのミュンヘンでメディアの取材に応じた際に、次のように説明した。「THAAD」迎撃システムのカバー範囲、特にそのXバンドレーダーの観測範囲は半島防衛ニーズをはるかに超えており、アジア大陸の中央部にまで深く進入するため、中国の戦略的安全保障の利益が直接的に損われるだけでなく、本地区の他国の安全保障の利益にも損害を与える。

 韓国の朝鮮大学院大学の楊武鎮教授は、次のような見解を示した。韓国と米国が「THAAD」の韓国配備に向けて協議の準備を行うことには、実質的にそれぞれの思惑がある。韓国にとっては、朝鮮に対する防御システムの構築であり、米国にとっては、中国とロシア東北部に対するミサイル防御システムの構築になる。

「THAAD」配備は深刻な危害

 実際に、「THAAD」を韓国に配備する動きについて、多くの韓国メディアと民衆も不安と憤慨を示している。この不安は一方で、「THAAD」の電磁波が人体の健康に危害を及ぼすことに対する懸念であり、もう一方で、「THAAD」が東北アジアの「新しい冷戦」の導火線になることに対する警戒心による。

 現在は中国、ロシア、韓国だけでなく、米国の多くの専門家でさえも、「THAAD」の韓国への配備は半島情勢の改善に役に立たないだけでなく、かえって矛盾をより複雑化し、新たな衝突の原因を作り、現行の地域の安全保障システムを大きく動揺させると考えている。

 朝鮮問題に詳しい著名なロシアの専門家で、ロシア科学院極東研究所、朝鮮研究センターの金永文高級研究員は次のように指摘する。米国は当初、国際社会の反対を顧みず、一方的に「対弾道ミサイルシステムの制限に関する条約」を離脱し、世界の安全保障情勢に不確定な要素を増やした。米国は現在、「THAAD」の韓国への配備を画策しており、これによって朝鮮半島情勢に必然的に新しい変数が加わり、アジア太平洋地域の安全保障と安定にマイナスになると考えられる。

 

(新華社より)

 

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深刻な危害、米国がミサイル防衛システム「THAAD」の韓国への配備推進を停止すべき

新華網日本語 2016-02-23 16:57:06

 新華網北京2月23日 米韓両国は現在、朝鮮の「ミサイルの脅威」に対抗するため、ミサイル防衛システム「THAAD」の韓国への配備に関する協議を行う準備を早急に進めている。

 米国はミサイル防衛システム「THAAD」を韓国に配備する動きを推進しており、中国、ロシアなどの政府及び韓国の多数の専門家と学者の強い反対を招いている。アナリストは、次のように指摘している。米国が進める「THAAD」の韓国への配備は、朝鮮だけでなく、中国とロシアも標的になる。この動きは、地域に軍拡競争を引き起こし、朝鮮半島の安全保障環境をより悪化させる恐れがある。

 米国の意図は誰の目にも明らか

 ミサイル防衛システム「THAAD」の全称は「終末高高度防衛ミサイル」で、米国の弾道ミサイル防御システムの重要な一部分と言える。 「THAAD」の韓国への配備について、米国は韓国が保有する「パトリオットミサイル」PAC-2型ミサイルの迎撃高度はわずか20kmで、朝鮮からの飛行物体を効果的に撃墜するには不十分なことから、この不足を補充するために、「THAAD」を韓国に配備すると主張している。 「THAAD」を韓国にする米国の動きについて、中国外交部の王毅部長は先日、ドイツのミュンヘンでメディアの取材に応じた際に、次のように説明した。「THAAD」迎撃システムのカバー範囲、特にそのXバンドレーダーの観測範囲は半島防衛ニーズをはるかに超えており、アジア大陸の中央部にまで深く進入するため、中国の戦略的安全保障の利益が直接的に損われるだけでなく、本地区の他国の安全保障の利益にも損害を与える。

 韓国の朝鮮大学院大学の楊武鎮教授は、次のような見解を示した。韓国と米国が「THAAD」の韓国配備に向けて協議の準備を行うことには、実質的にそれぞれの思惑がある。韓国にとっては、朝鮮に対する防御システムの構築であり、米国にとっては、中国とロシア東北部に対するミサイル防御システムの構築になる。

「THAAD」配備は深刻な危害

 実際に、「THAAD」を韓国に配備する動きについて、多くの韓国メディアと民衆も不安と憤慨を示している。この不安は一方で、「THAAD」の電磁波が人体の健康に危害を及ぼすことに対する懸念であり、もう一方で、「THAAD」が東北アジアの「新しい冷戦」の導火線になることに対する警戒心による。

 現在は中国、ロシア、韓国だけでなく、米国の多くの専門家でさえも、「THAAD」の韓国への配備は半島情勢の改善に役に立たないだけでなく、かえって矛盾をより複雑化し、新たな衝突の原因を作り、現行の地域の安全保障システムを大きく動揺させると考えている。

 朝鮮問題に詳しい著名なロシアの専門家で、ロシア科学院極東研究所、朝鮮研究センターの金永文高級研究員は次のように指摘する。米国は当初、国際社会の反対を顧みず、一方的に「対弾道ミサイルシステムの制限に関する条約」を離脱し、世界の安全保障情勢に不確定な要素を増やした。米国は現在、「THAAD」の韓国への配備を画策しており、これによって朝鮮半島情勢に必然的に新しい変数が加わり、アジア太平洋地域の安全保障と安定にマイナスになると考えられる。

 

(新華社より)

 

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