(資料写真)
新華網北京2月23日 (記者/靳若城)外交部の華春瑩報道官が22日の定例記者会見で、米国のケリー国務長官の招きに応じ、外交部の王毅部長は23日から25日にかけて、米国を公式訪問することを公表した。双方は、中米関係及び共に関心を寄せる国際地域問題について、意見を交換する。
華春瑩報道官は定例記者会見で次のように述べた。王毅部長の今回訪問は中国外交部長の今年初の米国訪問であり、中米間のもう一回の重要な往来でもある。我々は今回の訪問を通じて、2016年の中米二国間ハイレベル往来とメカニズム的な対話をしっかり計画して配置し、各領域の実務的協力の深化を検討し、敏感な問題を建設的に処理し、中米関係の健全的かつ安定した発展を推進していけるよう望んでいる。
今年以来、朝鮮が核実験と衛星の発射をした。王毅外交部長の今回の訪米で、朝鮮半島核問題は重要な議題になるかどうかという質問に対して、華報道官は次のように答えた。半島の核問題に対して、中国側の態度は十分に明確である。我々は、朝鮮半島の非核化を堅持し、半島の平和と安定の維持を堅持し、対話・交渉を通して問題の平和的解決を堅持している。それと同時に、各側が半島情勢の緊張化をエスカレートさせる行動を避けるよう呼びかけたい。次の段階では、各側が朝鮮核問題を話し合いの軌道に戻させ、半島非核化の実現とメカニズムの転換プロセスの同時推進という重要な考え方を検討し、半島の長期にわたって安泰であることを実現させるよう共同で努力すべきだ。
王毅外交部長が南中国海問題について米国側に伝える情報は何かに対して、華報道官は次のように述べた。米国は南中国海争議の当事者ではない。したがって、南中国海問題は中米両国間の問題になるべきではない。我々は米国側が、領土主権に関する立場を持たない承諾を守り、南中国海問題の誇張宣伝、緊張的ムードを作ることを停止し、地域の平和と安定のために建設的な役割を果たせるよう望んでいる。
米国側が中国側の南中国海の一部の島礁で行った建設工事に関心を寄せ、それは「軍事化」行為だとみなしている。これに対し、華報道官は次のように強調した。南中国海の諸島は古くから中国の固有領土であり、中国側は自国領土の主権と海洋権益を擁護する権利を有している。そして、中国側が関連島礁で進めている建設工事は主に民間用のもので、国際社会によりよい公共サービス製品を提供するためである。中国側が自国の領土で限られた防衛施設を設置することは、国際法が与えた主権国家の自衛権を行使するにすぎない、軍事化行為には一切関係なく、ごく自然で、正当かつ合法的な行為である。
ある記者が次のように質問した。中国は永興島でミサイルを配備したことは南中国海の「軍事化」を推進させることであり、特に現在の時期と情勢の下で、緊張情勢をエスカレートさせると米国側から絶えず非難されている。一方、米国国務院の記者会見では、米国側のメディアがアメリカ軍艦が南中国海でいわゆる「自由航行行動」に対して質疑をおこなった。これに対して、中国側はどう評価するか。
華報道官は、「近頃、米国側が繰り返して『軍事化』を言い訳に中国を非難しているが、実際に、米国側が故意に概念の是正を混同している」、「中国が自国の領土で必要な防御設備を配備することは、米国側がハワイで防御設備を配備することと本質的になんら変わりもない」と述べた。
華報道官はまた次のように指摘した。米軍の军艦が長年にわたり、当地域内諸国に対して頻繁に接近し、偵察を行い、しかもその回数が年を追って増え、南中国海の情勢を一層緊迫化させている。これこそ、南海でいわゆる「軍事化」を行う一番の誘発する原因だ。
華報道官は「我々は、米国側がこの問題での是正混同を止め、本地域で緊張的ムードを作らないよう望んでいる。また米国側に地域の平和と安定に建設的な役割を果たせるようよう促す。」と述べた。
(新華社より)
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