これまで、世界に誇ってきた日本のアニメ業界だが、中国のアニメ産業が発展するにつれ、この状況にも変化が生じ始めている。中国の動画サイト 愛奇芸(アイチーイー)が主導となり、日本のテレビ東京と共同で製作するアニメ「聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ(中国名:龍心戦紀)」が3月から、愛奇芸やテレビ東京で順次放送されることになった。中国のアニメ新勢力がアジアの市場で初めて声を上げる。北京日報が報じた。
「聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ」は、ソーシャルゲーム大手 GREEの大人気ソーシャルゲーム「聖戦ケルベロス」を原作としている。愛奇芸が先行出資し、「アニメ委員会」を立ち上げ、テレビ東京やGREE、Medialinkが仲間に加わった。同4社からなる「アニメ委員会」は、共同で同アニメの製作、放送を進める。うち、出資額が最大の愛奇芸が、同プロジェクトの中華圏における開発計画を主導する。
日本では、リスクと利益を他社と分けあうことができる「アニメ委員会」発足というスタイルは、アニメ界特有の商業スタイルとなっており、アニメブランドの開発と製作を促進する点で、大きな役割を果たしている。同アニメは、3月11日に愛奇芸から先行配信される。そして、その1カ月後にテレビ東京などで放送がスタートするほか、東南アジアの各大手テレビ局でも放送される計画だ。
(人民網日本語版)
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