国家海洋局によりますと、これまでの10年、中国と海上シルクロード沿線国との貿易額は年平均で18.2%ずつ増加しており、中国の対外貿易規模における割合は14.6%から20%にまで増加しました。
また、中国企業による海上シルクロード沿線国に対する直接投資額も2億4000万ドルから92億7000万ドルに増加し、年平均で44%ずつ伸びているということです。
中国は「21世紀の海上シルクロード」という戦略に基づき、周辺諸国とのインフラの相互リンクや経済、人材、文化交流、サービスなどの分野で実務協力を展開しています。パキスタンのグワダル港やスリランカのコロンボ港など、海外の重要な港の経営権の獲得、インドネシアとの海洋と気候の共同研究センター設立、タイとの気候と海洋生態システムの実験室の創設などが進められています。
2016年の取り組みについて、国家海洋局の王宏局長は、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の海洋協力センター、東アジア海洋協力プラットフォームの創設のほか、アフリカとの海洋経済協力も展開するとしています。
(中国国際放送局)
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