「最もロマンチックな都市の多くは北方にある。大都市の人々は、涙と愛を信じない?」--。春節(旧正月。今年は2月8日)連休とバレンタインデーを間近に控えた4日、アマゾン中国は「2015年度ロマンチック都市と恋愛本ランキング」を発表した。アマゾン中国は、3年連続してこのランキングを発表している。驚くべきことに、ロマンチック都市トップ3を占めたのは、鄭州・鄂尓多斯(オルドス)・包頭(ホウトウ)の北方3都市で、北京・上海・広州・深センの4大一線都市は軒並みトップ10入りを果たせなかったどころか、ランキングは大幅に後退しトップ40からも外れた。中国新聞網が伝えた。
このランキングは、恋愛を題材とした書籍を購入した中国各都市の住民からの書評データをもとに評価・ランク付けしたもの。「2015年中国ロマンチック都市トップ10」ランキングは上から順に、鄭州、鄂尓多斯(オルドス)、包頭(ホウトウ)、淄博、泉州、臨沂、寧波、嘉興、紹興、哈爾濱(ハルビン)。このうち鄭州、包頭、泉州、寧波、嘉興は2年連続トップ10入りを果たした。同年、北方の都市の「ロマンチック指数」はかなり上昇し、トップ10入りした都市のうち、北方都市の数は南方都市を初めて上回った。
北京・上海・広州・深セン4大一線都市については、GDPこそ中国国内都市のトップ4を占めるものの、「ロマンチック指数」の低さは驚くばかりだ。ランキングによると、大都市に住むエリートは「涙」を信じられないらしく、ことロマンスムードに関しては、中・小都市の住民が大都市住民を圧倒した。
統計データによると、「2015年度ロマンチック都市ランキング」でトップ10に入った都市のうち、GDPトップ10にもランクインした都市は皆無だった。しかも、省会都市(省政府所在地)の鄭州・ハルビンと副省級都市の寧波を除き、他の「ロマンチック都市トップ10」は軒並み地級市(都市部と周辺農村部で構成される行政単位)だった。
ランキングを発表したアマゾン書籍部の担当者は、「ランキング結果は、生活面での圧力がそれほど大きくない中・小都市の読者は、大都市の読者に比べ恋愛を題材とした書物を読む傾向が高く、ロマンチックムードがより濃厚であることを物語っている」と話した。
(人民網日本語版)
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