キャレ氏は、事実上、中国経済の成長の減速は珍しいことではない。2015年の経済成長率が6.9%まで減速したが、依然として世界の主要経済体の中の先駆者だと語っている。
最近国際市場の不穏な動きがエスカレートした影響を受け、一部の市場機構やアナリストの中国経済に関する強弱拮抗が絶えず上昇している。これに対し、キャレ氏は、中国経済に対しては全面的に認識すべきで、チャンスについて語らず、リスクばかりを語るべきではなく、「真相をいえば、中国経済は決してお先真っ暗ではない」とみなしている。
コファスグループは最新のリスク評価レポートで、中国にA4評価を与えている。キャレ氏は、これは比較的高い評価ランクで、リスクコントロールが可能であることを意味すると説明している。
キャレ氏は、中国経済には確かに困難やリスクが存在する。例えば建築業、鋼鉄、化学工業といった産業が過剰生産能力を消化しつつあり、そのため倒産する企業が出ること。または、中国の私営企業の負債の規模が比較的大きく、しかも今なお増加していることなどが挙げられる、と語っている。
しかしキャレ氏は、これらの困難やリスクは中国経済に「系統的」なリスクをもたらすことはない。なぜなら、中国政府はすでに準備を整えておいたため、「ドミノ」式の連鎖反応の発生を許さないからだと強調している。「私たちは、中国政府がタイムリーに行動することができ、また必要な状況下で、銀行のシステムに流動性を注ぎ込むことができるとみなしています。」とキャレ氏は語った。
キャレ氏は、中国経済の真実の状況とは、局部のリスクはコントロールが可能で、且つ系統的なリスクを形成する可能性が少ない。同時に、中国経済には多くの有利な要素が存在し、その前途は依然として明るいと判断している。キャレ氏は、中国経済の衰退を唱え、市場の恐慌状態を作り出すことは、道理にかなっていない。中国経済には「ハードランディング」の恐れがないとみなしている。
(新華社より)
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