先週末の寒波で、暖冬に慣れた北京の人々は非常に大変な思いをした。やっとの思いで寒風の中を出かけ、友達グループにメッセージを送ろうと携帯電話を取り出したところ、なんとほとんど操作しないうちに電源が切れてしまったのだ。人間と同じように携帯も寒いのが苦手なのだろうか。携帯だけではない。リチウム電池を使用した電子機器が寒い冬に同じような問題を起こしている。業界関係者は、「リチウム電池は暑さに寒さにも弱い」と話す。「京華時報」が伝えた。
<さまざまな現象>
▽携帯が寒さで自動停止
身の回りにいる友人にたずねてみたところ、先週の一番寒かった日に屋外で携帯を使用すると、自動的に電源が切れてしまったり、電源は切れないまでもバッテリーの消耗が異常に速かったりしたことがあったという。
携帯だけではない。カメラマンも、「すごく寒い日に屋外でニュース写真を取っていると、バッテリーの減りが普段の2倍ほどだった」と話す。彼が使用するのは小さな携帯電話ではなく、プロが使う一眼レフカメラで、南極でのペンギン撮影にも使われるようなハイクラス機だ。
▽電気自動車の航続距離が短縮
携帯が寒さに耐えられなくても家に帰ってやり直せばいいだけのことだ。だがハイテク製品が厳寒の中で普段通り動かないと、使う人を大いに苦しめることになる。電気自動車だ。寒波の襲来で、大勢の電気自動車オーナーが航続距離の大幅短縮という非常にやっかいな問題にぶつかった。