冬入りしてから最強の冷気の影響を受け、北京平原地区の今週土曜日未明の最低気温はマイナス16−17度に達する見通しだ。1月の北京としては約30年ぶりの寒さで、日中の最高気温もマイナス10度前後になると予想されている。25日より寒波の影響が弱まり、気温がゆるやかに上昇する。
南寄りの温かく湿った気流と強い冷気による影響を受け、北京は雪もしくは寒波に見舞われる。雪は昨夜から降り始めており、北部地区で雪がちらついた。今日の日中から夜にかけて、北から南の大半の地区で雪がちらつく見通しだ。うち北部と西部の山間部は降雪量が合計で2センチほどに達し、その他の地区は1センチ未満となる。降雪中、地表温度は0度を下回り、道路が凍結する恐れがある。
強い冷気が南東に移るに従い、北京では22−23日に風速5級（8.0〜10.7m/s）の北寄りの風が吹き、最大で7−8級（13.9〜20.7m/s）に達する見通しだ。北京では22−24日に気温が急激に下がり、予想平均気温はマイナス10度前後。うち23日未明の平原地区の最低気温はマイナス16−17度に、山間部の最低気温はマイナス22度前後に達する。日中の大半の地域の最高気温はマイナス10度前後。
この時期に平原地区で気温が急激に下がったのは、1951年1月13日のことだ。同日の最低気温は、マイナス22.8度に達した。北京の平原地区の急激な冷え込みは、1985年以降では2001年1月16日のマイナス17.0度のみとなっている。そのため今回の極端な冷え込みは、北京気象台が過去30年に渡り観測した1月の最低気温に近づくか、これを更新する可能性がある。
今回の寒波は猛威をふるっているが、北京に影響を及ぼす時間は長くならない。北京市気象局首席予報士の孫継松氏によると、寒波の北京への影響は25日以降に終了し、日中の最高気温は正常水準のマイナス1−0度に戻るため、間もなく始まる春運（旧正月前後の帰省ラッシュとUターンラッシュ）に大きな影響を及ぼすことはない。ただしこの寒波は北京を離れたあと、中国の東部と南方に影響を及ぼし続ける。これらの地区に行く予定の市民は、天気予報に注意が必要だ。
（チャイナネット）
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