包括的核実験禁止条約の関係者であるラシナ・ゼルボ氏は10日、朝鮮が1月6日に水爆ではない核実験を行ったが、爆発の威力は追加された同位体により強化されたと判断した。ロシア・スプートニクが1月10日に伝えた。
ゼルボ氏はツイッターの個人アカウントで、「爆発の威力が弱かったことから、水爆実験ではなかったことが分かるが、核融合に水素同位体が用いられたことは事実と仮定できる」と投稿した。
朝鮮は1月6日、同日午前に初の水爆実験に成功したと発表した。国連安保理緊急会議の15の加盟国は、朝鮮に対する新たな決議案の作成にとりかかることを決定した。国連安保理は、朝鮮が2006−2013年に可決された4つの決議案に違反し、世界の平和と安全を脅かしているとした。
包括的核実験禁止条約は1996年9月24日にNY国連本部で調印された。すべての形式の核実験・爆発およびその他の核爆発を禁じることで、核兵器の拡散を防止し、核軍縮を促進し、世界の平和と安全を促進することを主旨・目標としている。2005年1月13日時点で、175カ国が署名し、122カ国が批准した。条約の発効に必要な「44カ国」には、米・露・英・仏・中の5大核保有国、インド、パキスタン、イスラエル、南アフリカ、朝鮮などの国が含まれる。44カ国のうち、33カ国が批准済み。条約は現在も発効していない。
(チャイナネット)
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