梅若ソラヤ「能の魅力」文化講座の現場
【新華社北京12月19日】12月18日、日本の能楽師・実写映画監督の 梅若ソラヤさんは北京日本学研究センターで「能の魅力」をテーマに講座を行った。 梅若ソラヤさんは能の由来、流儀、特徴、舞台、及び梅若家の歴史について詳しく紹介した。梅若ソラヤさんの紹介によると、能には観世流、宝生流、金春流、金剛流、喜多流の5流儀があり、演目、謡の言葉、謡の節、所作、演出、装束などに違いがある。梅若家は観世流に属している。 梅若ソラヤさんは子供時代から能を勉強し、舞台で活躍してきた。
能の由来について、梅若ソラヤさんは次のように説明した。8世紀に中国から伝わった芸能で、散楽が元とされる。散楽は日本で民間に広まり、主に物まねやお笑い、曲芸が中心だった猿楽に発展した。その後、日本の古来の芸能と次第に融合し、歌舞をを主体とするように発展し、観阿弥とその息子の世阿弥によって現在の能が大成された。
梅若ソラヤさんの紹介によると、能は中国から伝わった芸能であるために、中国の話が多い。能の演目は二三五番で 、脇能(わきのう)物、修羅物、鬘(かずら)物、雑能(ぞうのう)物、切能(きりのう)物に分かれていて、神・男・女・狂・鬼とは、これらの能の主役たちの俗称だ。能の動作はとても簡単で、様式化された形で構成され、象徴的であり、かつ最小限まで簡略化されている。それは能が禅の教えにある抑制と節制の思想のもとで形づくられてきたためだ。
能は日本の古典芸能として、日本でも分からない人が多い。梅若ソラヤさんは現在能をテーマに実写映画を作っている。もっと多くの人々に能を理解してほしい、好きになってほしいというのは、梅若ソラヤさんの願望だ。(記者/薛天依)
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