【新華社南京12月11日】10日午後、フランスの著名な画家、クリストファー・パッヘル氏が自ら創作した南京大虐殺を題材にした油絵『暴行』を中国侵略日本軍南京大屠殺遇難同胞記念館に寄贈した。
「これは私が30年間の画家生涯で創作した作品の中で最大の油絵です。私はこの作品を用いて世界のより多くの人々に日本が中国ではたらいた暴行を知ってもらいたい。」とクリストファー・パッヘル氏は述べた。
パッヘル氏は記者にこう語った。2年前までは大多数の欧州の人々と同様に、南京大虐殺について全く知らず、日本のアジアでの侵略の罪行についても全く知識がなかった。ある日、南京を訪れたとき、友人がこの都市で70年前に起こった惨劇について語り、数十万人の中国の平民が日本軍に虐殺されたことを知り、とても驚いた。そのときに油絵を創作したいという意欲が湧いた。
2015年1月、パッヘル氏は創作に着手し、そのために南京大虐殺に関する大量の歴史史料と写真を閲覧した。6カ月近くの創作期間に、当時に南京人民が被った屈辱と苦難、日本軍の非人道的な暴行の情景がパッヘル氏の脳裏に絶えず浮かび、精神的な苦痛を感じた。この油絵の誕生によって、画家自身も苦しみから解放された。「私はこの作品を通じて歴史を心に刻み、平和を大切にするように世界の人々に伝えたい。」とクリストファー・パッヘル氏は語る。
絵画の寄贈に感謝の意を表すために、中国侵略日本軍南京大屠殺遇難同胞記念館の張建軍館長が寄贈式で記念館を代表し、クリストファー・パッヘル氏に寄贈証明書を授与した。また、南京市の政府関係者は彼に栄誉市民証書を授与した。
(新華網日本語)
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