石油輸出機構(OPEC)閣僚級会議が4日、ウィーンで開かれました。会議では、原油生産目標の設定を明確にせず、次期会議に持ち越すとしました。
OPECのバドリ事務局長は会議後の記者会見で、「イランの来年の原油増産量が確定できないため、OPECは次回の会議で原油生産目標を検討する」と発表しました。
イランのザンギャネ石油相は会議前、記者に対して「イランに対する制裁が解除されれば、イランは直ちに原油生産量を1日100万バレル増産させることができる。これは、OPECの生産量が実質増加することを意味する」と語りました。
現在OPECの原油生産量は一日あたり約3150万バレルで、数ヶ月連続で生産目標である3000万バレルを上回っています。一方、関係者は、国際原油価格が下落し、生産過剰の中でもなお、市場シェアの減少を防ぐため、OPECは一日平均3150万バレルの生産量を黙認し続けるであろうと分析しています。現在、OPECの原油生産量は世界全体の3分の1を占めています。
(中国国際放送局)
関連記事: