【新華社北京11月9日】習近平中国共産党中央委員会総書記、国家主席が7日午後、台湾側の指導者、馬英九氏とシンガポールで面会し、両岸関係の平和的発展を一層進めることについて意見を交換した。海外の各界、華僑・華人は、今回の面会の歴史的意義を肯定的に評価し、面会が両岸の平和的発展の推進に役立ち、世界と地域の平和や安定に計り知れない影響を与えるものと信じている。
イタルタス通信が発表したニュースは次のように伝えている。両岸の指導者の面会は1つの中国を原則として行われ、その中の1つの重要な議題とはつまり、地域間関係の平和的発展の促進だ。これは両岸の指導者による66年ぶりの初の面会にあたり、歴史的意義を備え、両岸関係発展の重要な一歩であり、両岸の今後の往来に直接関わる。
フランスの重要なニュース専門局BFM-TVは面会時のテレビ映像を放映し、これが歴史的な面会だとみなした。フランス通信社(AFP)も、習近平主席と馬英九氏によるシンガポールでの握手は「歴史的なもの」と報じている。
シンガポールの南洋工科大学 S・ラジャラトナム(Rajaratnam)国際研究院のシニアリサーチャーの胡逸山氏は、次のような見方を示している。今回の面会の最大の注目点は、両岸の最高指導者のレベルから1つの中国の原則を再び打ち立てることだ。今後の両岸の指導者が何度も会見することにより、両岸の食い違いを徐々に解決できるよう望んでいる。
全ドイツ華人社会団体連合会の傅春平会長は次のような見解を示している。両岸の指導者が66年ぶりに握手を交わしたことは、両岸関係の平和的発展の趨勢がすでに非常に明確で堅固であることを充分に体現した。今回の面会の意義は重大で、その影響は計り知れず、中華民族の発展史上における1つの一里塚的な事件だといえる。
中国系フィリピン人のコラムニスト、李天栄氏は、次のように述べている。両岸の指導者の面会は、中華民族更にはアジア全体にとって良いニュースだろう。今回の面会後、両岸がより多くの対話や協議を行い、両岸の人民に有利となる成果をより多く達成し、両岸の平和的統一及び中華民族の偉大な復興を共に図るのを一日も早く実現することができるよう望んでいる。
(新華網日本語)
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