張家口市発展改革委員会の張家口市交通運輸局は、北京・張家口間鉄道(京張鉄道)建設のフィジビリティ・スタディ報告書の提出先である国家発展改革委員会から認可が得られたことを明らかにした。京張鉄道は全長174キロで、10駅が作られる。投資総額は583.1億元、工期は4年6カ月。開通後は北京から張家口まで1時間で到着できる。
全長174キロ、全部で10駅。北京に5駅、張家口に5駅が作られる。北京は「北京北」、「清河」、「沙河」、「昌平」、「八達嶺長城」(地下駅)の各駅で、張家口は「東花園北(暫定)」、「懐来」、「下花園北」、「宣化北」、「張家口南」の各駅となる。そのうち「八達嶺長城」、「懐来」、「下花園北」、「宣化北」の4駅は新たに建造し、残りは現状駅を改修する。「北京北」と「清河」、「張家口南」が始発駅となる。
「延慶支線」も「延慶」駅を開設する。「東北環線」と「環清線」がとりまく三角地帯には車庫を1か所設ける。
今回許可を得た174キロの路線には、前回許可された八達嶺の越嶺プロジェクト(15.44キロ)も含まれる。
環境保護部の「北張鉄道による環境の影響に関する報告書」を踏まえ、設計速度目標は時速120キロから350キロとする。設計速度が最も早いのは、昌平から下花園北にかけての場所で、インフラ設備は時速350キロで設計される。計画に基づき、京張鉄道の運輸能力は片道で年6000万人とする。
設計時速で計算した場合、京張鉄道が開通すれば、北京から張家口まで約1時間となる。現在は最も早いルートでも3時間12分かかる。遅い場合は5時間33分だ。自動車でも約3時間かかる。もし京蔵高速が渋滞すればさらに時間がかかる。
北張鉄道の工期は4年6カ月としている。現在、中国鉄路総公司は、河北省と張家口市を結ぶ鉄道の初期設計を始めており、省内と沿線県区の関係部署に意見を求めているところだ。プロジェクトの前期プログラムが終わり次第、施工を開始する。
北張鉄道が作られ、北京冬季五輪の崇礼エリアでの交通インフラである崇礼支線が作られることにより、北京と張家口が共同で行う2022年の冬季五輪の交通インフラ需要が完備されることになる。
張家口市地方鉄道管理処の担当者によると、京張鉄道は政府が新たに建設を要求する60の鉄道プロジェクトの1つだという。北京・張家間の鉄道を新たに作ることは、地域の路線配置を完全に近づけるものであり、北京・天津・河北省の共同発展にとって大きな意義を持つと担当者は話す。
(チャイナネット)
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