国際通貨基金(IMF)アジア太平洋担当局長の李昌鏞(イ・チャンヨン)氏はこのほど、カーネギー国際平和財団主催の会議に出席し、「もし人民元がIMFの特別引き出し権(SDR)通貨バスケットに採用されれば、中国の経済情勢の変化がアジアの金融市場に対し、より大きな影響を及ぼすことになるだろう」と指摘した。経済日報が伝えた。
李氏は、「中国の他エコノミーに対する影響力の推計は予想を上回っている。もし人民元がSDRに採用されれば、影響力はさらに大きくなるだろう」と指摘した。
IMFは今年11月にも理事会を開き、人民元に米ドル、ユーロ、日本円、英ポンドと同じ待遇を与えるか否かを決定する見通しだ。李氏は「最終的に採用されるかどうかは判断しがたい」としながらも、「もし人民元がSDRに採用されれば、中国がその他の貿易パートナーと交わした人民元スワップ協定が公的な外貨準備とみなされ、人民元がアジア地域でより幅広く使用されることになる。これはアジアの金融市場に影響を及ぼすだろう」と述べた。
(人民網日本語版)
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