【新華社南昌10月16日】江西省井岡山市は「中国革命のゆりかご」と讃えられて、羅霄山脈の中段に位置しているが、貧困発生率は全国平均の2倍に近い。国の新しい貧困脱却扶助基準によると、2014年末に、この人口わずか16万人余りの山間部にある小さい町には依然として19283人の貧困人口が存在するという。
2011年の年末、国務院が『中国農村貧困扶助開発綱要 （2011 - 2020年）』を印刷配布し、11の集中連片特別困難地区（集中して一面になった広範囲の特別困難地区、以下「特別困難地区」）と特殊政策がすでに確実に実施されている西蔵（チベット）自治区、青海・四川・甘粛・雲南4省のチベット族居住区、新疆ウイグル自治区の和田地区、喀什（カシュガル）地区、克孜勒蘇柯爾克孜（キルギス）自治州からなる南疆三地州を貧困扶助の主な地域として定めた。
社会科学院農村発展研究所の張暁山所長は「このような戦略や方針がなされるのは、ここ数年中国の社会経済の発展に伴って、貧困の基準や内容に変化が生じたためです。」と語り、また「集中連片特別困難地区は主に多くの省の境にあり、そのうちの多くは自然環境が劣悪で、生態環境が脆く、一世帯ごとの貧困脱却の方法では貧困が解決できないので、今では地域発展の方式により統一的に考慮されています。」と語った。
江西省南部などの元「中央蘇区（農村革命の根拠地）」はやはり全国で比較的大きな集中連片特別困難地区にあたる。2012年6月、赣南の人民に「幸せの宝典」と讃えられた『国務院の赣南などの元中央蘇区の振興発展支援に関する若干の意見』が打ち出されてから、赣南の3万9400平方キロメートルの土地に前例のない貧困扶助・堅塁攻略の戦いが始まった。
