資料写真
中国の啓徳教育グループと北京師範大学教育学部が共同で作成した「中国人留学生の外国文化適応調査報告書」が11日北京で発表されました。この報告書によりますと、大多数の中国人留学生は外国での留学生活に程なく慣れ、特に買い物に長けているということです。しかし、言語の問題で人との交流が難しく、授業は聞いて理解できるが、地元人たちの笑い話などは聞いても分からないため、地元の人と友達になるのは難しいとみています。
この報告書はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ヨーロッパ、アジアなどの国と地域に留学している中国人留学生1014人を対象にアンケートしたものです。
この報告書によりますと、「社会文化の適応」の面で、63%の留学生は「すこし難しい」或いは「問題なし」と答え、わずか4%の留学生は「比較的難しい」或いは「非常に難しい」と答えました。日常生活の適応、特に「買い物」の得点が最も高いのに対して、人との交流、特に地元の人の笑い話やユーモアの理解が最も低いということです。
「幸福感」の面では、「愛」、「楽しい」、「幸せ」と答えた留学生が最も多く、全体として幸福感の得点が高くなっています。一方、留学生が体験した消極的な感情で最も多いのは「圧力」であり、満点5点に対して3.9点に達しました。
地域別で見れば、アメリカの中国人留学生が他の地域に比べて社会文化の適応状況が比較的よくなっています。また、留学時間が長くなるにつれて、適応状況もよくなっています。
(中国国際放送局)
関連記事: