中国外務省の華春瑩報道官は9日の記者会見で、南京大虐殺と慰安婦強制連行の資料を、中国がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界記憶遺産に申請したことについて、「これは歴史を銘記し、平和を大切にするためであり、公正で、歴史の検証に耐えられる審査結果が出ることを確信している」と発言しました。
日本の登録反対に対し、華報道官は「南京大虐殺と慰安婦強制連行は、日本軍国主義が戦争中に犯した深刻な罪だ。我々が申請した目的は、日本国民を含む世界の人々が戦争の残酷さを、より深く認識し、歴史を心に刻み、平和を愛し、共に人類の尊厳を守るためだ」と強調しました。そのうえで、「日本の行動は、歴史問題における誤った姿勢を再び証明するものだ。歴史をはじめ、子孫や後世に責任ある態度で、誠意を持って歴史を直視し、反省し、実際の行動でアジア隣国と国際社会の信頼を得るべきだ」と指摘しました。
世界記憶遺産については、ユネスコの諮問委員会が、中国が申請した南京大虐殺と慰安婦問題の資料を含む、約90件の申請を審査しています。(怡康、山下)
(中国国際放送局)
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