国慶節(建国記念日、10月1日)の大型連休期間中、中国は大渋滞や「SNSのモーメンツでの写真自慢」のほか、結婚ブームが巻き起こった。四川省成都市のブライダル業界はすでに客で満席、婚礼車両のレンタル価格も高騰し、確保は困難となった。レストランでの結婚式は半年前から予約で埋まっており、20組のカップルが早くから人気司会者を奪い合った。華西都市報が伝えた。
洋服を着替え、化粧を済ませ、喉を潤す…人気司会者の胡文さんの国慶節一日目は早朝8時から始まった。最初の結婚式場であるレストランを訪れ、正午から始まる式の準備を進める。式の司会を終えると休む間もなく夜のガーデンウェディングの準備に向かった。夜8時に市内中心部のレストランに舞い戻り、翌日のリハーサルを行なう。
「私の『掻き入れ時』である国慶節の予定は半年前にはすでに埋まいた。この7日間の連休で8か所の式場で司会をした」と少し疲れた様子で話す胡さん。続けて「休日はすべて忙しい。去年の国慶節の連休は9か所だった。休日が終わると喉はガラガラ」と話す。
胡さんの連休は結婚式ブームで異常な忙しさだが、その分目に見えた収入が手に入る。