【新華社香港9月30日】米国航空宇宙局(NASA)が火星表面に液体の水が存在することを発表したことに対し、香港大学理学院の郭新学長は29日、今回の発見の重点は流動する水であり、人類が火星に移住する夢を実現するまでの道のりは、依然として遠いと述べた。
NASAは香港時間の9月28日深夜、火星表面に液体の水が存在することを裏付ける観測結果を発表し、火星が以前から想像されていたような乾燥した惑星ではないことを立証した。この発見によって、火星に生物が存在する可能性が強まり、人類の火星上陸への期待感も増している。
国際天文学連合(IAU)宇宙生物学委員会委員長に先月、選任された郭新氏は記者に対し、火星に水が存在することを科学家は早期から把握しており、今回の発表で最も主要な内容は火星に流動する水が存在することだと指摘した。人類の火星への移住を期待できるかどうかについて、郭新氏は次のように説明した。人類を火星に輸送するには、多くの困難を克服しなければならない。例えば、人類が火星に到着するまでの所要時間は少なくとも半年を要し、人類が移動中に放射線を浴びる影響も大きな課題になる。郭新氏は現在、人類の火星上陸のニーズはなく、それは多くの場合に、基本的に探査機を利用して観測できるためだと指摘した。
(新華網日本語)
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