中国自動車工業協会がこのほど発表したデータによると、高級車ブランドの今年5月の中国販売台数は、数カ月前と比べ減少した。アウディ、BMW、ジャガー・ランドローバー、ボルボの中国販売台数は前年同期に及ばず、今回の統計対象となった9社の約半数を占めた。同協会の姚傑副秘書長は取材に応じた際に、これは経済成長率の低下と調整によるものであり、マクロ面の自動車市場への影響が強いと分析した。
中国自動車市場の成長は近年、全体的に減速の傾向を示していたが、高級車市場は依然として高い成長率を維持していた。主流高級車ブランドの販売台数は、2014年に2桁台の成長率を維持した。そのため各大手高級車ブランドは2015年の年初、楽観的な販売目標を打ち出した。
しかしながら中国自動車市場は今年以来、低迷を続けている。アウディ、BMW、ジャガー・ランドローバーの5月の中国販売台数はいずれも前年同月を下回った。アウディの5月の中国販売台数が減少し、26ヶ月連続の増加が途絶えた。そのうちA3の下げ幅が最大で、前年同月の8494台から45.3%減の4644台となった。BMWの5月の中国販売台数は5.5%減で、2005年1月ぶりの減少となった。ジャガー・ランドローバーの5月の中国販売台数は32.1%と激減し、1−5月の販売台数は前年同期比23.0%減となった。
(チャイナネット)
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