【新華社成都6月24日】6月23日、中国系米国人のコレクター、陳灿培氏が中国西部の都市・成都に第二次世界大戦の米国老兵の遺物を正式に寄贈した。これにより、彼らが中国の抗日戦争勝利のために行った貢献を記念した。
寄贈された文物は米陸軍第14航空隊と第20航空隊に関係がある。第二次大戦中、彼らは中国の南西の戦場で重要な役割を発揮し、また日本本土とその附属地域に対する爆撃に参与した。米陸軍第14航空隊のバッジには翼のついた虎の絵が刻んであり、バッジおよび彼らの抜群の戦績によって、彼らと他の抗日戦争時に中国を援助した米軍は中国では「フライング・タイガース」として広く知られている。
今回成都市博物館に寄贈された実物は、空中投下された日本に降伏を勧告するビラ、軍用コート、手紙、スーツケースなどの軍需品と個人用品が含まれる。そのうち「戦闘員人物証明書 (Blood chit)」には中国語で「対中支援外国人(米国)、軍民全員を助ける」の字が印刷されている。成都市博物館の職員の紹介によると、戦闘員人物証明書は軍服の裏側に貼られ、緊急の状況には、米国人パイロットに直ちに援助を与えるよう地元の人々に注意を促すことができたという。
中国広東省に原籍があり、カリフォルニア州に居住する陳灿培氏は2007年から第二次世界大戦時の文物を収集し始め、今までに中国国家図書館や各地の文物関連機関に7000件余りの実物を寄贈しており、これらの文物の多くは「フライング・タイガース」と関係があるとのことだ。
(新華網日本語)
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