自分より収入の多い配偶者を騙すというのはもちろん悪いことだが、米コーネル大学の博士課程に在籍するChristin Munsch助教授が発表した研究結果によると、妻の収入が夫より多いと、夫が浮気しやすくなるという。また、経済的に依存度の高い妻も浮気をしやすい。 中国新聞網が米国メディアの報道を引用して報じた。
Munsch助教授は、「誰でも、配偶者との関係において不公平と感じるのを嫌がっていることを示しているかもしれない」と分析している。
Munsch助教授は、1997年に全米の若者2700人を対象に、約10年間の結婚や性行為に関するデータを収集した。すると、配偶者の収入に依存している夫や妻は、どちらも浮気する可能性があるものの、収入の少ない男性のほうがさらに浮気しやすいことが分かった。
Munsch助教授は、「男性が家族を養い、主役を演じるというのが社会のルール。男性の自尊心を満たすのは収入で、その収入が妻より少ないとなると、男性は他の面で自分を満たそうとする」と分析している。そして、「男性中心という伝統的な観念を持っている人ほど、自分の地位が脅かされると、埋め合わせを必要とする。そのような男性にとって、アイデンティティを得る行為の一つが、配偶者以外との性行為」としている。
一方、女性は正反対で、「強くて高い立場にいる女性ほど、配偶者以外との性行為がもたらす結果は深刻。妻の場合、収入が夫より多くなるほど、浮気の可能性は小さくなる。そのような女性は、社会のルールに沿っていないほど、夫の男性としてのアイデンティティを守らなければならないことを分かっている。少なくとも、家族を養っている一部の女性は、自分が気付いていないにしろ、自分が男性の役割を担っていることに矛盾を感じている」という。
その他、社会の基準も変化している。ニューヨーク市立大学ブルックリン校の心理健康プログラムのGregory Kuhlman主任は、「現在の社会では、女性が家族を養う、少なくとも夫婦で一緒に養うという見方を受け入れる人が増加している」と指摘している。 Kuhlman主任も、結婚に関する研修プログラムを行っており、「結婚教育」の重要性を強調している。
しかし、Munsch助教授は、「収入がどれだけであっても、ほとんどの人が配偶者に忠実。ある研究では、浮気をするのは既婚男性の20-25%、既婚女性の10-15%にとどまることが分かっている」と、安心材料も紹介している。
いずれにせよ、さまざまな仮説や予測があるが、現在の結婚生活は、以前よりも「平等」になっているのは確かだ。
(人民網日本語版)
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